大きな大会でトッププレイヤーとぶつかり早いラウンドで負けてしまうリスクと
小さな大会で勝てるチャンスを天秤にかけて後者を選び岐阜で負けられない戦いに
臨んだクルム伊達公子ですが、しっかりと勝ちきって岐阜を後にしました。

 私は岐阜に通っていたのですが、彼女の試合は実力差を対戦相手に見せつけて
勝ちました。

 しかし、決勝はセカンドセットで突き放せるチャンスがありながら、それができずに
とどめを刺しきれずに相手に反攻を許すことになりました。

 セカンドセットを奪われて難しい局面にも陥りましたが、しかしながら、しっかりと
勝ち切りましたね。

 彼女がこの時期に五万ドル大会に出てきたのはロンドンオリンピックを見据えて
得意のハードコートで行われる五万ドル大会でポイントを稼ごうという理由でした。

 同じことをタマリン・タナスガーン、ケーシー・デラックアも企てていたのですが、
タナスガーンは一回戦、デラックアは二回戦で足元をすくわれてしまいました。

 ランキングは下の相手でも侮れない戦いでしたが、しっかりと勝ちきったのは
素晴らしかったと思いますね。

 あのコートに試合を見に来た人はいいものを見たと思います。
大会に魅力がなかったら彼女も出場しなかったでしょうし、スケジュール
が合わなければ、来なかったでしょう。

 色々な奇跡がそろって、素晴らしいトーナメントウィークを感じた岐阜の日々
でした。

 

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