日本という国において大都市において市民が参加するマラソンがなく、東京という
街が週末の都市機能を止めるとどうなるのかというある種の社会実験と東京オリンピック
のマラソンと競歩のリハーサルをするために開催するという裏目的があるのではないかと
推測できる東京マラソンですが、当然、そこには市民ランナーだけでなく、レベルの高い
ランナーも出場しています。今回の男子のマラソンはロンドンオリンピックの選考を兼ねた
ものでした。

 市民マラソンとして、走るのが好きな芸能人や有名人が走るお祭り空間と共に
シビアなランナー生活を賭けて戦っていたのが 市民ランナーの星、川内優輝(埼玉県庁)
と現在所属先がない藤原新でした。

 今回のこのマラソンで無職のランナーである藤原新は日本男子では大健闘で歴代7位の
好記録をマークしてロンドン行きをほぼ決定づけました。

 藤原との戦いに敗れたのが埼玉県庁に努める川内。

 この結果を見て、多くの陸上部を有する企業はどう考えたのでしょうか。

 駅伝の発達という特殊な環境を持つ日本の長距離界ですが、無職の人にいいタイムを
出されて、この二年可能性を感じさせたのが地方都市の公務員。

 お金を使い、環境と整えていながら、大して企業の広告効果や商品訴求力というものを
発信できないならいっそのこと廃部してしまえとか何人も正社員として雇用して、
生活の面倒を見ていくより、能力のある人にしぼってスポンサー活動をしたほうが
いいと考える人事課の人がいるような気がしますね。

 

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