立川談志が亡くなり、テレビ、活字、ウェブで彼の業績や足跡に関して
報じてあるものを見て感じるものがありました。

 テレビの世界においては地上波で彼が演じた役割の大きさを感じましたね。
演芸番組での彼の落語を見て爆笑した人も多かったことでしょう。

 また、現在も続く『笑点』の創始者という部分、表方でありながらも裏方で
演者をどういじれば面白くなるのかということで制作するテレビ局と共に
クリエイターとして自分と共演者と劇場という空間を作ることに関わってきた
ということを評価する人が多かったと思います。

 70年代のテレビとライブ空間、大衆芸能というものの頂点を極めたのは
私の知る限りアントニオ猪木、山口百恵、萩本欽一、立川談志だと思うのですが
立川談志という存在はある意味他の三人に比べて、芸に対して大衆に広げる
というよりはわかる客だけに届けるために先鋭化し、掘り下げていって、
それを支持する人に熱狂的に認められた孤高の人という気がします。

 多チャンネル時代に衛星放送が細分化されている世の中で持っているものを
掘り下げてずっと噺家であろうとした彼のような人が亡くなったのは残念な気
がします。

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