MotoGPのマレーシアグランプリで大変悲しい事故が起きてしまいました。
今は彼の冥福を祈るばかりです。

 私とマルコとの付き合いは彼のデビューイヤーから始まります。
大きな体と長い手足で125ccのバイクを走らせている姿は違和感を感じさせる
ものがあり、トップクラスで走れるようになるとすぐに250ccクラスへステップ
アップしました。

 この250ccクラスで速く走りトップクラスの仲間入りを果たしたかに思えた
後に成績をダウンして市販バイクでの活動を余儀なくされ、その後、市販マシン
ながら本来持っている能力を発揮しトップ争いをして、シーズン半ばに異例で
あるがファクトリーバイクを手に入れてワールドチャンピオンとなりました。

 その後、カルロ・ペルナットとの関係を深めマネージャーとして帯同する
ようになり、彼の力もあってMotoGPクラスへステップアップ。そして、
私も足を運んでいた今季開幕前のマレーシアでのテストで俊足振りを発揮して
楽しみなシーズンを予見させてくれました。

 そして、来季にはよりいい条件での活動が確約されていた中での今回の
事故。

 私を含め彼と関わりを持ってきた人にとって、そして、レース界にとって
大きな損失であり、深い悲しみを感じています。

 彼の父親からもらったワールドチャンピオンTシャツを着て、酒を飲んで
彼のことをしのんでいました。

 あまりにも惜しいライダーを亡くした喪失感でいっぱいです。

 彼の冥福を祈るばかりです。

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