何度かキャリアの曲がり角を感じながら、世界選手権レベルの戦いを続けて
きたカルロス・チェカがフランスで今季のワールドスーパーバイクのタイトルを
決めました。

 ロッシやビアッジのチームメイトという難しいポジションで走り、天才との
同居の難しさを知ったり、ダンロップタイヤを開発しながら戦うという環境での
参戦をしたりとMotoGP時代の彼はタイトルを狙うには難しい状況が続きました。

 また、ワールドスーパーバイクにスイッチしてきても、ホンダ時代はマシンと
サーキットの相性が合うところは抜群の速さや強さを見せたが、そうでないと
後方を走るということになってしまいました。

 そんな彼が走ることに執着したのは彼自身が能力をしっかりと認識していて
いい体制、速いマシンで走ることができたらいい成績をあげることができると
信じ続けて交渉してきたからです。

 その彼がアルテアドゥカティで素晴らしいシーズンを送り、長いレーシング
キャリアでようやくタイトルを獲ることができました。

 『諦めが肝心』という言葉がありますが、諦めが悪いことが素晴らしいことで
あり、自分の能力を信じ続けることの大事さを多くのレースファンに示して
くれましたね。

 残念ながら、私はMotoGPのもてぎに行っていて、直接、祝福できなかった
のですが、心からおめでとうと言いたいですね。

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