王者としてニューヨークで戦い、見事にタイトルを防衛したのは強力なバックハンドを
持ち、素晴らしいコートカバーリング能力を持つ日本人でした。

 世界の頂上に立ち、終われる立場で、ライバルたちのマークも厳しくなっている中で
今年も最終日のフラッシングメドウでトロフィーを掲げたのは国枝でした。

 今回の勝利は国枝がまだまだ戦えること。キャリアの全盛期にあることを示している
と思いますね。

 そして、この勝利はひょっとしたらロンドンパラリンピックでのゴールドメダルへ繋がる
様に思えます。

 テニスの大きな大会で勝つことに加え、パラリンピック二連覇ということを想像させる
ほどの強さを持っている彼にとっては、今回の勝利は通過点なのでしょう。

 かつて、ロジャー・フェデラーが日本人男子の存在感のなさについて日本人テニス
ジャーナリストに聞かれたとき「日本には国枝がいるじゃないか」と答えたことが
ありました。

 国枝の強さに当時の世界ナンバーワンテニスプレイヤーも目を奪われていたという
ことですが、確かに彼のテニスは素晴らしいものがあります。

 多くの日本人が彼の勝利を誇りに思ってもいいと思います。

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