衝撃の引退会見からどうも世間の注目が彼の引退の理由と今後に集まって
いるようです。しかし、それはどうなのかなと思いますね。

 才能があり、実際に数字を獲得してきていた人が改編期一ヶ月前という
段階で契約などが残っていてそれを破棄する形で辞めてしまう、現在
放送されている番組、いわゆる冠番組もあるのにそれを九月末まで続ける
ことなく業界を去るということはかなり大きな背景がないとできないこと
なので、多くのファンやファンでないにかかわらず多くの日本人が
『など』『どうして』を感じながらこの引退に関して思いをめぐらせて
いることでしょう。

 しかし、このことばかりが注目されるのはどうなのでしょうか。

 福島の原発のこと、アメリカでの地震、管政権の終焉などのニュースが
かなりかすんでしまったように思いますね。

 福島のことは現在進行形で続いていることですし、現地だけでなく、
国の原子力政策に関わることですし、アメリカの地震も他人事ではない、
管内閣の終わりも単に『お疲れ様』で済ますことができず、評価と批判を
加えるべきことです。

 また、野球が好きな人にとっては、島田紳助の今回のことに注目が
集まり、世間からの風当たりが夏の高校野球の準優勝校に対して弱く
なったと思うかもしれません。

 イタリアのcorriere della seraなどを読み、改めて複眼的な考え方
多面的にものを見ることの必要性を感じています。石油産出国がややこしい
ことになって困るのはイタリアだけではありません。

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