日本の戦後間もない時期のテレビ創生期に普及に大きな役割を果たしたのは
プロレスでした。以来、プロレス業界は団体によって、付き合いの濃淡はあった
ものの、テレビ業界と付き合って今日に至っています。そこで今、感じるのは
テレビ朝日系列の『ワールドプロレスリング』のことです。

 現在、キー局であるテレビ朝日でも、他の系列局でも深夜の深い時間帯での
30分という枠での放送になっています。

 例年、年があけて、東京ドーム大会があり、それが終わるころに大体、
打ち切りの噂が流れ、それを局と新日本プロレス側が否定し、四月の番組
改編期を越えて、新年度も放送が継続されるという流れになっています。

 現在、テレビ朝日は新日本プロレスと長い付き合いから権利を有している
関係からテレビ朝日のCS局でのかつての名場面を放送する番組を流しています。

 また、DVDなどの販売もテレビ朝日の映像や実況を使ったものも販売しています。

 そう考えるとテレビ朝日はワールドプロレスリングという番組を持っている
関係で得られている再放送やソフト化などの権利をかなり持っているものと
思われます。

 だとすると、地上デジタル放送への切り替えと同時にBSデジタルチューナー
内臓のテレビやビデオへの買い替えが進んだ中で、BS朝日での放送という
選択肢があってもいいような気がします。

 以前、総務省がBS放送の過剰なショッピング番組の枠に関して、BS各局に
通達したということがありましたが、『ワールドプロレスリング』の番組
製作のために局内のリソースを使っていながら、地上波の深夜の30分枠だけ
でなく、編成に弾力性があるBSのために放送素材を譲渡する。あるいは
ダイジェスト放送でなく、BSに関してはノーカット放送とするというような
使い道があってもいいと思います。

 このあたり、話し合いがありながらも地方局を考えてできないのか、
あるいは現行のままの形態でいいと考えているのか、わかりませんが
気になるところです。

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