ブルノのパドックにいましたが、何だか窮屈さを感じましたね。もちろん、
ライダーが持っている能力を発揮するためにプライバシーを保護したり、
メーカーが技術の機密を保持するのはわかるのですが、何だかそれ以上に
MotoGPの関係者がやりたいことをやるためにコントロールをシビアに
しているような気がします。

 ライダーやメカニックというのは少しでも速く走りたいために持っている能力
を発揮しようとします。また、足りないものがあったら、それをもぎ取ろうとします。

 そこでそれが努力であるとか、トレーニングであるとか、技術の発展や
開発に結びつくのでしょうが、同時にあのコントロールのシビアさを逆手に
取って何かできるのかなとも思いましたね。

 速さや強さを求めて、ドーピング検査に引っかかるような薬物の摂取も可能
ではないかと疑いたくなりました。

 また、パスの入手が困難であったり、恣意的にパスの発給の拒否ができると
なるとどうなるのだろうか。あるいは持っているパスの入場エリアのカテゴライズ
ができるとどうなるのだろうか。

 同じように世界各国を周るF1のドライバーであった井上隆智穂が税金と
F1ドライバーのことについて話していたことがありましたが、それを思い出しましたね。

http://www.insite-tokyo.com/interview_ja/1inoue

 実際にバレンティーノ・ロッシ、そして、マネージャーのジーボが追徴課税
されるなんてことがありましたし、最近ではセテ・ジベルノウの話が今になって
出てきたりしています。

http://www.motoblog.it/post/30346/gibernau-indagato-dal-fisco

 また、かつてはMotoGPチームを率いていたチラーノ・ムラローニですが、
彼はかつてhumangestのスポンサーを得ていましたが、この会計処理が
不透明であるという話もありました。

 チラーノも同じチームで働いていたジョルダーノも現在、レース界には
いませんが、何やら不透明性の中で資金を確保していたのではないかとも
言われています。

 ライダーやメカニックが働きやすい環境を保つのは大事だと思いますが
それを過度に進めて何でもクローズにするとそれを悪用する人も出てくる
ような気がしたブルノのパドックでした。

 税務当局やドーピング検査を行う団体にパスを発給して、どこでも
入っていいですよということをしたら不透明性は払拭される気がしますが
それをする人はいるのでしょうか。

コメント

nophoto
Jeanette
2011年11月20日19:38

Callnig all cars, calling all cars, we’re ready to make a deal.