ロンドンで暴徒が略奪や放火をしていて、現在では他の都市でも同じようなことが起きています。そんな状況で私の第二の母国の報道機関のHPを読んでいると
感心しますね。

 もちろん、ロンドンでの暴動は大きく伝えています。しかし、同時にNATOによる
リビアへの攻撃で多くの子供がなくなったこともスペースを割いて伝えていますし
トルコのダブトール外務大臣とシリアのシャアバーン大統領の会談もしっかり報道していますね。

http://www.repubblica.it/esteri/2011/08/09/news/libia_zlitan_civili-20219776/

http://www.repubblica.it/esteri/2011/08/09/news/ultimatum_turco_alla_siria-20217908/

 ついつい、強烈な写真や映像がインパクトがあるのは当然だし、
そこに焦点をあてて文字数を多く費やして紙面構成をするというのは
あるのでしょうが、それだけでなく、NATOによるリビアへの攻撃で多くの
子供がなくなってしまったことやトルコーシリアの会談に関して伝えているとい
うのはイタリア人のバランス感覚が働いていると思いますね。

 まぁ、トルコとシリアという歴史的にハタイ県の帰属に関する微妙な問題
を抱えている国がこの時期に会談を設けるというのは当然深い意味があるわけで
そこはしっかり抑えておくべきだと隣国のジャーナリストは思うのでしょう。

 イタリア人のジャーナリズムに感心した私でした。

 

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