若いライダーがしっかりと勝てるレースをモノにするには色々な理由や要因が
あります。ミザノアドレアーティコでのジュリアーノ・グレゴリーニの
ストック600の勝利はすべてがかみ合った完勝といえるものでした。

 チームにとって、このミザノアドレアーティコはホームレースである。
そして、イタリア選手権で今までチームがマシンを走らせてきた経験もある。
そして、ライダーのグレゴリーニにとっても自信を持ってマシンを走らせる
ことができる。そして、そのマシンはこのクラスでの傑作バイクの評価が
定まっているヤマハR6である。

 ドライでの予選をしっかりと力を見せつけてポールポジションを奪い、
急に雨となってしまった土曜日の決勝でもあわてず騒がず落ち着いて一コーナー
を奪い、冷静にレースを運んで多くのライダーが雨に足元をすくわれてしまったり
ペースが一定しない中、しっかりと落ち着いてレースを支配することができた。

 これはライダーも素晴らしいのだが、チーム力の勝利だと思いましたね。
そのチームの実力がライダーの持っている能力を発揮できたレースであった。

 若いライダーが勝ち味を覚えたり、実力をつけるときにエポックメイキング
となるレースがあるのですが、ひょっとしたら、今回のミザノアドレアーティコ
でのレースは非常に大きな意味のあるレースであったように思います。

 二週後にグレゴリーニとTeam R.C.G.Mはイタリア選手権を勲章を携えて
乗り込みます。グレゴリーニが何をつかんだのか、実証するレースとなるでしょう。

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