震災の日からどうも色々な意味で愛国心だとか郷土愛を考えることが多い。
それは震災のことと同時に戦時中の日本のことをだぶらせてみたりもします。

 国の政策や与党を支持することが愛国心だったり、郷土愛だったりすると
すれば、私はそれは違うと思います。国や地域を愛することで感じること、
考えることが政府や与党の政策と異なるとしても国や地域を愛することは
あると思います。

 戦争中に母国のことを考えて、戦争に反対した宗教家、運動家などのみなさんの
中には愛国心や郷土愛があったと思います。

 国のために命をかけていた人とは違うベクトルでしたが、戦争に反対した方々
には愛国心や郷土愛は存在したはずです。

 今回の震災で破壊された原子力発電所で復旧作業にあたっている方々を英雄視
する報道を見て思うのは、彼らにも愛国心や郷土愛はあったのでしょうが、
原子力発電所の危険性を訴えて反原発や脱原発をお話になっていた方々にも
愛国心や郷土愛が存在しただろうというものです。

 戦時中に戦争に反対した方々、現代日本で原子力発電所に反対した人々は
決してマジョリティとはならなかった。しかしながら、強い愛国心や郷土愛
があり、私のような人はそういった方々にシンパシーを感じます。

 政府や与党のやり方に追従する、指示するだけが愛国心や郷土愛ではないと思います。

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