土曜日の予選がなくなり、土曜の夕方の段階では日曜日は午前中が雨で
午後が晴れという予想。いったい、何がどうなるのかわからないレースウィーク
の鈴鹿でしたね。

 幸い、日曜日は早朝は雨が残っていましたが、天候が回復し、予選と決勝が
行われました。

 不規則なタイムスケジュールの中でも強さを発揮するのがトップチーム。
イレギュラーなことが起きたときにアップセットを狙うのが中堅、弱小チーム
なんですが、それがレースの中でよく見えました。

 レッドブルの1-2フィニッシュは今のF1の中で一番強いマシン(チームやエン
ジンはどうかと思うが)を使って、素晴らしい走りをして、全く隙を見せなければ
こういうことになるという例でしたね。

 ベッテルは世界王者になるためにはどうしても取っておきたいレースでしたが
このドライバーサーキットの鈴鹿を制したことは大きなことでしょう。
そして、ウェバーは優勝できない時は出来うる限り可能なポジションでレースを
フィニッシュするという使命をしっかりと果たしたというレースでした。

 そして、ウィナー以外に輝いたのが地元に凱旋した小林可夢偉ですね。
まぁ、今のパッシングが難しいF1というカテゴリーのレース。そして、
あまり抜きどころとして認知されていないヘアピンという場所での彼の
走りは日本中、世界中のレースファンを驚かせつつ、彼の実力を認知させるに
十分でした。

 ニック・ハイドフェルトをオーバーテイクしたときはちょっとチーム
オーダーぽいなと思いながらも、まぁ、ドイツ人は引かないと仕方ないか
と思って譲ったように見えました。(ひょっとしたら他のライバルチーム
からチームオーダーではないかとクレームがつくような気もしますが)

 勝者以外にも輝くドライバーがいるというのはいいレースだなと改めて
思いましたね。

 さて、次は韓国。開催されることがオフィシャリーにアナウンスされました。
あの国でどんな走りを日本人ドライバーが見せてくれるのか楽しみです。


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