かつて、テレビ朝日の『ワールドプロレスリング』の素晴らしい実況を作品化し
たDVDがありました。『絶叫のワンダーランド。実況のストロングスタイル』とい
う作品で、プロレスという日本で特殊な発達の仕方をしたジャンルで日本語という
言語でどうやって伝えるかということに苦労しながらもやりがいを感じていた
アナウンサーが表現したものを一つの作品にしたのですが、それを見ていて思った
のはテレビ朝日のものだけでなく、日本テレビの『全日本プロレス中継』や
『プロレンスリングノア中継』といった番組での名実況がなぜ作品化されないの
だろうかというものでした。

 ジャイアント馬場といった優れたレスラーであり、名プロモーターであった
彼がオーガナイズした全日本プロレス。三沢光晴という一流のレスラーがやりたい
ことを具現化するために創設したプロレスリングノアでのリングでの実況には
素晴らしい表現があったと思います。

 作品の二次利用や三次利用というのはあっていいと思います。
改めて倉持アナウンサーの

 『ブッチャーおびただしい流血。一リットル、いや二リットルか』
 『馬場、マッハのスピードでかわしました』
 『千の顔を持つ男。仮面貴族、国籍不明のメキシコ人。ミル・マスカラス』

なんて言うのをDVDで見てみたいなぁと思う私です。

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