一回戦のカードを知り、これはダテックは一回戦の負けの可能性が高いなと
思っていました。元世界ナンバーワンで第九シードのサフィーナが相手で
ダテックはクレイが好きではないというのが理由ですし、ましてや
先週のワルシャワのトーナメントは足の具合が悪いということで棄権して
いて、完璧な状態でプレイできないのは自明の理。そんなわけで、サフィーナ
の勝利を予想していたのですが、その予想を見事に覆してくれました。

テニスプレイヤーが大会にエントリーしたら、その大会には出たいし、勝ちたいと
思っているのは当然です。

そんな中で自らの足の具合を考え、近い将来と出来る無理と出来ない無理を考え
ワルシャワを離れて、少し早めにパリにやってきたのは、正しい判断だったと
思います。

熱いハートと同時に冷えたヘッドがないと出来ない決断でしたね。

試合そのものもやはりサフィーナの出来が悪く、動きに精彩がないと理解して
ショットのチョイスを考えて、やるべきことを全うしたのは彼女の冷静な
頭があったからでしょう。

極めて冷静なマネージメント能力が大会への準備を進め、コート上では
相手を見極めて冷たい心を抱いて相手を振り回した彼女に勝利の女神が
ほほえんだのでしょう。

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