レース序盤で画面でははっきりと見ることができなかったのですが、最も
このサーキットでスピードの出るメインストレートでイアンヌッツォがオイル
を撒き、そこに後続のアンドリューズがハイスピードでのクラッシュで部品を
メインストレートで粉々にしてしまい、レッドフラッグとなり、2ヒート制で
のレースとなりました。

 2ヒート制のレースを序盤リードしたのはアリタリアアプリリア。しかし、
これはビアッジではなく、レオン・キャミア。ビアッジが二番手で見た目の
順位はアプリリアの1-2フォーメーションで進みました。

 これを追いかけるのが、アルテアドゥカティのチェカ。そして、スタートダッシュ
を決めた芳賀が高い次元のラップタイムで差を詰めていきます。

 徐々にこの四台が後続集団を引き離し。四台でのトップ争いとなるなかで
キャミアがクラッシュ。三台での素晴らしいバトルとなりました。

 気温も路面温度も上昇し、タイヤ選択などで苦しい戦いを強いられる四位
以下の集団を大きく引き離し、激しいバトルは最終ラップまで続きましたが、
残り二周を限界まで攻めた芳賀が最初にチェッカードフラッグ。二番手に
ビアッジが入り、地元でどうしても勝ちたいチェカが続いてゴールして、
タイムモニターをこの三人のチームスタッフが注目するが、トップが芳賀。
二位にカルロス・チェカ。三位にビアッジという順位となりました。

 芳賀は今季初優勝。ようやく、ファクトリードゥカティが勝利を得ました。
この優勝は彼にとっても、チームにとっても大きなものでしたね。難しい
シーズン序盤を送っていた彼らにとって、このバレンシアからレコンキスタ
が始まるのではないかと思います。

 チェカにとっては、ファクトリーチームが七メーカーあるなかでこうして
優勝争いできることを地元で証明するのと同時に開幕戦の優勝がフロック
ではなく、本物であることを示したレースになりました。

 ビアッジにとっては勝てるレースを奪われて、悔しいレースとなりました。

 今季のSBKはものすごく面白いことを感じられた戦いでしたね。

 

 

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