昨年まで砂入り人工芝で開催されていた岐阜の五万ドルトーナメントの
カンガルーカップですが、改装を終えて、ハードコートでの開所セレモニー
が行われました。そして、四月の最終週のカンガルーカップはハードコートでの
開催が決定しています。

クルム伊達公子始め多くの業界関係者がハードコートでの大会が世界への扉を
開くことになると話していましたが、日本の大会の多くは地方自治体が有している
施設を使ってのものであり、それが、メンテナンスの容易さや施工メーカーなど
との付き合いなどで砂入り人工芝を採用している場所が多いとなると大会も
それに伴いハードではなくて砂入り人工芝での開催となってしまいます。

元世界ナンバー4であり、また、世界で戦う人の言葉というのは説得力が
あるものですが、彼女は砂入り人工芝は嫌いであるようです。
それは色々な意味で世界に出る上での障害になっているからでしょう。

そんな砂入り人工芝が多くの自治体所有のテニスコートで採用され、国内
および国際大会でのサーフェースとして使われている中、岐阜のテニス関係者、
スポーツ施設管理者などは色々な要因からハードコートの採用を決定しました。
http://www.gifuspo.or.jp/GMC/100/101-10.html
http://ameblo.jp/kimiko-date/day-20100411.html


これは英断であると同時に素晴らしいことだと思いますね。

私自身は砂入り人工芝というのは私のような週末プレイヤーには適した
サーフェースだと考えています。

少々の雨でもできる。そして、雨が降り、止んだ後でのプレイするまでの
時間の節約など利点はあります。

しかしながら、この砂入り人工芝は世界的にはマイナーなサーフェースであり、
多くのプレイヤーはハードかクレイで育ち、ツアーレベルの大会はハード、
クレイ、インドアカーペットで行われています。

小さいころからハードやクレイで育ったプレイヤーが世界に出て戦い、勝手
知ったるサーフェースで戦うのに、日本人のプレイヤーのかなりの部分が砂入り
人工芝で育つ。そうなると、砂入り人工芝で戦うのはいいが、ツアーレベルで
ハードやクレイでは戦うのに難しくなる。

逆にハードやクレイで育ったプレイヤーは育ったサーフェースでしっかり
戦える。

世界を目指すプレイヤーが練習する場所。そして、世界の扉を開くために
戦うサーフェースはハードかクレイとなるでしょう。

また、施工メーカーも業界的な競争の中で水はけのいい製品、足腰にやさしい
摩擦係数のハードコートを開発、製造、販売していると思います。

岐阜のテニス関係者、カンガルーカップ関係者の方々の英断と世界を目指す
プレイヤーの出る大会というのがハードになったというのは実に意義のある
ことだと思います。

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