クロアチアのヒーローであり、デビスカップの勝利の立役者であり、
一時期は三位まで上り詰めながら、ここのところ、精彩を欠き、もはや
終わったプレイヤーではないかと思われていたイバン・リュビチッチが
見事な勝利を挙げました。ツアー10勝目。しかし、これは実に大きな
意味を持つ勝利だと思います。

まぁ、タイトルを奪う道のりでトップテンプレイヤーの二人を破り、
決勝ではアメリカの期待を背負ったアンディ・ロディックをタイブレーカー
二つというタフな試合でしたが、これを制しました。

まぁ、強いリュビチッチを感じましたね。

かつてのアンドレ・アガシや少し前のフラビア・ペンネッタにも言えるのでしょうが
いいところまで行った後に、暗黒の時間を過ごしてから、再び上昇するということ
ができなくて、消えていってしまったプレイヤーは男女問わずたくさんいます。

リュビチッチはかつて三位まで行きましたが、そこから上に行けずに、中位
グループでくすぶっていました。

もはや、彼のキャリアもおしまいかに思えたのですが、ジョコビッチと
ナダルという偉大なプレイヤーを破り、決勝に進出し、そして、ロディックを
破ったというのは、彼はまだ終わっていない。そして、頂上を狙おう、
グランドスラムタイトルを獲りに行くのにふさわしいプレイヤーであることを
示した戦いぶりだったと思います。

果たしてリュビチッチ劇場はどんな第二幕を用意しているのでしょうか。

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