わが盟友、ウバルド・スカナガッタのHPでは、才能に恵まれた
チェコ人はキャリアを終えて、結婚するのではないかと書いています。
http://ubitennis.quotidianonet.ilsole24ore.com/sport/tennis/2010/03/16/305811-vaidisova_ritiro_matrimonio.shtml

まぁ、若くして、いいポジションまでたどり着いた後に、急下降してしまい、
そこから立ち直れなくて、キャリアを終えてしまう例というのは、他にも
ありますね。

同じチェコ人のダーヤ・べダノーバなどもトップ20まで行ってから、
成績を落として、その後、チャレンジャーレベルを戦い、キャリアを終えてしまい
今はジュニアを教えているそうです。

早い時期にいい成績を挙げると、それを維持していくうえで、周りの理解の
なさがネガティブなことにつながります。

そして、早くスターになると、ハングリーガッツを失うことにつながりますね。

バイディソーバは能力があって、フィジカルにも恵まれていたと思うのですが、
早く成功したため、失ったというか見失ったものが多かったと思います。

もちろん、世界の頂上は一つですし、そこにヨーロッパからもアジアからも
北米、南米からもプレイヤーが出てきて、弱肉強食の争いをしている中で
ハングリーガッツを失うことはマイナスでしかありません。

 フラビア・ペンネッタのように一度トップ100陥落の危機を迎え
ながら、とどまり、美しい復調を見せて、さらに、パーソナルベストランクを
超えて、トップテンに入った姿を見たときに、バイディソーバに欠けていて、
フィジカルではチェコ人に劣りながらも、メンタルでのキャパシティの大きさ
を感じました。

 技術や能力で同じぐらいのレベルなら、メンタルタフネスを持っている
プレイヤーの方が上に行くのは当然ですね。

 プレイヤーとして早くトップクラスに到達し、彼氏と幸せな生活を送ること
で失ったものの大きさがキャリアのフィニッシュにつながったような気がします。

 もし、本人が報道を否定するのなら、それは成績と厳しい練習によって
否定できるのだと思います。

 果たして、才能に恵まれ、フィジカルも高いレベルの彼女が近い将来どんな
姿を見せてくれるのでしょうか。テニスウェアを着て、コートに立ち続けるのか
あるいはウェディングドレスを選ぶのでしょうか。

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