素晴らしいパフォーマンスをして、世界の頂上に立てたのではないかという
思いがあったのに、それを超えるパフォーマンスを叩くべき敵がしたときに
悔しさや無念さ、腹立たしさや嫉妬などの気持ちが涙になったのではないでしょうか。

私はフィギィアスケートに関しては、よくわからいないのですが、キム・ヨナと
いうプレイヤーがそんな私が見ていても、隙のない圧倒的な美しさをリンクで
表現したのは十分なリアリティを持って理解できました。

他のスポーツの世界の現場にいて、世界ナンバーワンや世界チャンピオンと
いう称号を得ている人というのは、欲が深いというのはよくわかります。

そして、常にライバルより上に行きたい。頂上に立っていたいと思う
人たちばかりです。

そうでなければ、厳しい練習をしたり、食事制限やメンタルトレーニングを
できないと思います。

ハードなことを続けて、四年に一回の舞台を目指し、戦ってきた彼女が
他の誰よりも氷上で輝いたという実感を持っていたところに、それを
鮮やかに超える人が現れて大歓声を受けた時に彼女は悔しさが涙となって
出たのではないでしょうか。

涙と挫折から果たして、何が生まれるのか。相手をたたえながらも、
このライバルは叩くべき敵だと思ったところから、次への目標とその目標
地点にたどり着くための知恵や方法論、トレーニングや生活のあり方が
生まれてくると思います。

ある意味、マイク・タイソン全盛時代にヘビー級の王座を狙うことは
難しいはずでしたが、それを考えた多くのボクサーとトレーナーの姿が彼女に
ダブって見てました。




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