長い間、F1グランプリを取材してきたフランコ・パナリッティ氏が
日本の雑誌に書いているコラムには圧倒的なリアリティから発生する
説得力があります。

ヴァレンティーノ・ロッシというのはすぐれたパイロットであるというのは
当然であるが、それはあくまでもバイクのレースに限ったことであるというのが
彼の意見です。

今のF1グランプリというのは高度に発達した四輪のレースです。
そして、今のドライバーのほとんどは小さいころからカートやマイナーフォーミュラ
を戦い、F3やGP2などを戦い、F1にたどり着き、戦っています。

ヴァレンティーノ・ロッシという人はオフシーズンにフェッラーリF1を走らせる
ことがありました。
そこでのタイムというのは同じ日に同じサーキットで同じ路面状況、天候で
走っていれば測定可能なものだと思います。

それができないとなると、パドックの住人が『いいタイムだ。』と話すと
そこから飛躍して、『ヴァレンティーノはF1でも通じる。』ということに
なり、活字化されますが、それは飛躍した話だと思います。

その点においてパナリッティ氏は疑問を持っているのと、メディア関係者の
発言に嫌悪感を抱いているのでしょう。

パナリッティ氏の言うことには説得力があります。
もし、彼の言うことがおかしいということであれば、それを覆すのは
ヴァレンティーノ・ロッシがF1の世界の列強と共に同じ路面コンディション、
同じ天候で走り、多くのドライバーを凌駕することが必要でしょう。

ヴァレンティーノ・ロッシがそれをやるのだろうか、彼の契約はそれを
可能にするのだろうか考えてしまう私です。

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