チラーノ・ムラローニ率いるサンマリノのチームがMotoGPクラス参戦を
あきらめるようです。
まぁ、マレーシアの時にパドックでは業界人が口にしていたことでありましたが、
スポンサーを集められずに、チームの本拠地でもある、サンマリノ共和国からの
政府筋からのバックアップの話も怪しくなって、Moto2の方に活動の場を移す
ことになったようです。
http://www.crash.net/motogp/news/154567/1/scot_out_of_motogp_de_angelis_deal_sunk.html

まぁ、今季のチームスコットの様子を見ていたら、十分に考えられる展開
でしたね。

ホンダとの関係性を考えると日本人ライダーを下ろしたり、お金を払わない
ということはやってはいけないことだったのでしょうが、それをやった挙句に
お金を持ってこれるライダーの方を優先し、当該のライダーであるガボール・
タルマッチに対するケアも万全とは程遠い状態でした。

そして、ホンダ側が設定した契約に関するデッドラインまでチーム側は懸命に
動いていたのでしょうが、メーカーが求める準備ができなかったのは重たい
事実として残りました。

サンマリノ共和国側のサポートでデアンジェリスを走らせるというのは
面白いアイデアであり、実現の可能性があったから、チラーノ・ムラローニ
はじめとするチーム関係者は動き回っていたのでしょうが、これがジャンクして
しまったら、MotoGPクラスでの参戦は不可能でしょう。
タイトルスポンサーだけではお金が足りなくなり、タルマッチの持ち込む
スポンサーの100万ユーロと言われる額で今シーズンはしのいだと言えますが、
それほどの額を用意できるライダーで200馬力のマシンを操り、それなりの
水準で走ることができる人はどこにいるのでしょうか。

持ちこみスポンサーがあるライダーというのは125,250クラスではたくさん
います。スーパースポートやスーパーバイククラスにもいます。
しかしながら、MotoGPクラスに乗る連中というのは、持ちこむことはないでしょう。あるとしたら、特定のパスポートがライダーマーケットにとって有利に
働くようなケースがBBC,DORNAといったあたりがイギリス人ライダーを
求めていてトーズランドが近年シートを得ることができたケースがありますが、
その彼でもお金を持ち込んだという感じではないですね。

500の時代にマックウィリアムスが億単位のお金を持ち込んでアプリリアの
二気筒マシンで走ったことはありましたが、最近ではそういった話はタルマッチ
ぐらいですね。

アレックス・デアンジェリスは払って乗るライダーではないので、彼の行き先は
Moto2あるいはアプリリアのSBKということになりそうです。
果たしてどうなるのか、注目したいと思います。





コメント