スーパーバイク世界選手権の南アフリカラウンドでとんでもないクラッシュを
してしまい、ライダー生命の危機からリハビリを重ねていたレジス・ラコニが
日曜日開催されていたスーパーバイク世界選手権フランスラウンドの第一
レースの後にサーキットで走り、ファンにあいさつをしました。

まぁ、キャラミでのクラッシュの後に入ってきた情報は暗いものばかり。
そして、ライダー生命の危機にあった彼のことは本当に気になっていました。
彼のことだからリハビリをして戻ってくるであろうという思いと今回ばかりは
かなりまずいのではないのかという推測とがないまぜになった気持ちで
過ごしていました。

その彼が何はともあれ、ちゃんと歩行し、一般的な生活を送れるようになり、
こうして、サーキットにやってきて、バイクを走らせることができるように
なってうれしい気持ちでいっぱいです。

まぁ、私とレジスの間には特別な思いがあります。

彼が1995年にグランプリの250ccクラスに参戦をした時に私たちは初めて
会いました。

彼はフランス語のみで、私のフランス語は片言。今の我々からは想像できませんが、
そんな言語能力だったのが私達の初対面でした。

そんな中でもお互いの何か気持ちが通じあい、言葉を重ねていました。

私たち二人の立ち位置はその後大きく変わり、彼は英語とイタリア語を
上達させ、私のフランス語も多少はましになり、いろいろな経験を
重ねていきながら年月を送っていきました。

レース界で愛される彼には業界的にもファンが多く、チームスタッフ、
ジャーナリスト、スポンサー関連の皆様が南アフリカでの事故以降、
一日も早い回復を願う声が寄せられました。

彼のレーシングキャリアがどのようなものになるのかわかりませんが、
彼がマニクールにやってきて、挨拶がてら走ることができたのは本当に
うれしかったです。

彼の行く先がどのようなものになるのか、バイクとレースを愛する彼が
どんな道を進むのか、見守りたいと思っています。

レジス。お帰りなさい。

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