フェデラーをハードコートで倒すというのは、とんでもなく難しい
ことなんですが、それをフルセッターのスリラーでやってのけました。

決勝のコートに立ったのはフェデラーとデルポトロ。
使っているのはウィルソンです。

マルチナショナルカンパニーのウィルソンには近い未来を考えた素晴らしい
スカウティングシステムとスカウトがあります。

今のウィルソンユーザーのトッププレイヤーがいなくなった時に動き始めるのは
遅すぎる。そして、トップ50プレイヤーあたりはすでに契約があったり、
馴染みのあるメーカーが存在する。

そんな状況はノーマルですね。

そこで、ジュニアプレイヤーや小さな大会で戦っているプレイヤーに目を付けて
長期間にわたる契約を考えるのですが、まだ業界的にそれほど知られていなかった
ダイヤの原石であり、これは近い将来世界のトップに来ると思ってウィルソンの
スカウトが声をかけたのがデルポトロでした。

世界ナンバーワンプレイヤーに勝ち、グランドスラムタイトルを制覇すると
なると、これは色々な経済波及効果があるでしょう。

デルポトロを見抜いたウィルソンも立派ですし、そのメーカーからの期待に
応えて、練習を重ねて、世界ナンバーワン相手に臆することなく、しっかり
ボールをクラッシュしていったデルポトロ。
そして、ファイナルセットでしっかりとどめを刺しに行った彼には明るい
未来が見えています。

トッププレイヤーを追いかけていた彼が追われる立場にもなるのでしょうが、
シーズン後半をどうやってプレイしていくのか楽しみです。

もう、デルポロトと呼ばれることはないでしょう。

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