スパフランコルシャンでの鮮やかなスクーデリアの勝利の後にモンツァです。
高速コースでの競争力を見せたフェッラーリがミラノ郊外のサーキットでも
やってくれるであろうと考えているティフォージも多いはずですし、
イタリア人ドライバーがフェッラーリのマシンをイタリアで走らせることに
強い思いを抱くイタリア人は多いはずです。

90年代のバイクの世界グランプリの世界ではオールイタリアンのパッケージが
世界を制しました。マックス・ビアッジという大変能力のあるライダーが
ヴェネツィアのメーカー直系チームで走り、日本人と日本のメーカーという
パッケージを凌駕して、世界選手権を制覇した時にイタリア人は悦楽を
感じました。

しかしながら、F1の世界ではマラネッロはイタリア人を使うことがまれでした。

ミケーレ・アルボレートの後はかなり間があいて、イヴァン・カぺリを
使いましたが、彼がフェッラーリでいい走りをすることなく、チームから
離脱ということになりました。

そして、その後フェッラーリは黄金時代を築きましたが、それはイタリア人
ドライバーではなく、ドイツ人ドライバーによるものでした。

ドライバー選手権はドイツ人によるものであり、コンストラクター選手権は
このドイツ人とアイルランド人やブラジル人によるものでした。

全てのイタリア人ドライバーにとってフェッラーリで走ることは夢でしょう。
その夢をスパフランコルシャンというドライバーサーキットでそれほど
競争力のないマシンで二位を奪ったフィジケッラはかなえることができました。

イタリア人ドライバーがフェッラーリで地元のモンツァを走る。
イタリアではイモラのレースがなくなり、すべてのティフォージがモンツァが
注目しています。
その注目のミラノ郊外のサーキットで美しいファンタジィを具現化するのか
醜いリアリティを届けるのか、今週末が楽しみです。

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