フラビア・ペンネッタの気持ちと体がコートにあふれ出たような試合に
なりました。US Openの四回戦のズボナレーバとの試合は二時間半を超える
死闘となりました。

ペンネッタは第二セットの5-6から四つのマッチポイントを逃れました。
そして、タイブレイクでもロシア人に二つのマッチポイントがありました。
それも跳ね返しました。

まぁ、岐阜の五万ドルで戦っていた時から彼女の勝ち気とあきらめの悪さは
知っていましたが、そこにサービスの強さやネットプレイの上達。
そして、自信というものが加わるとこんなゲームを戦うだけでなく、
しっかりものにするということになりますね。

ワンセットオールになり、勢いに乗った彼女はセットポイントを六つものに
できずに気落ちしたズボナレーバに襲い掛かり、ファイナルセットは一つも
ゲームを与えずにベーグルで試合を決めました。

イタリア語の記事やインタビューでズボナレーバがファイナルセットになり、
足の痛みと取れそうな試合を取れずに劣勢になって悔しさで涙を見せて
いた姿を見て試合後に『まぁ、彼女のことは知っているから、こういうこと
になって泣いたりするのはあるのだろうけれど、泣いたからとって死ぬわけではない』
と話していましたが、確かにそのとおりで、そんな風に思っているからこそ、
ファイナルセットでしっかりと流れをつかんで、熱い闘争心と共に冷静
(というより冷徹)な頭を持っていて、しっかりととどめを刺しました。

この勝利で彼女の準々決勝進出が決まりました。
イタリアでは大騒ぎで何とサッカーのシーズンが始まり、ミザノでは
MotoGPでロッシが優勝したにも関わらず、gazzetta dello sport電子版の
一面トップを奪いました。

さぁ、次はセレーナ・ウィリアムスが相手です。どんな美しいファンタジィを
見せてくれるのか楽しみです。

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