日本のテニスファンにとって、一年の終わりは神戸で開かれている
IZAWAクリスマスオープンで幕引きになるとずっと考えてきました。
しかし、スポンサー企業の撤退によって、大会が消滅することになりました。

まぁ、今の世の中では考えられるシナリオではありました。
そして、スポンサーも本業あってのスポンサー活動ですし、対費用効果という
ことを考えるのは当然でしょう。

私は今回の一件というのは残念だと思いつつ、ある意味『世界を目指すプレイヤー』
にとっては、いい薬ではないかと思います。

日本国内でATPやWTAのツアーのポイントがつかない大会でプレイして、
その上で結構な額のお金が手に入ること。それは決していいことだとは
思えません。

日本国内だけでプレイして、世界を目指さない人にとっては意味のある大会
だとは思いますが、世界を目指す人が手に入れるために必要なのは
ツアーのポイントであり、ツアーで勝利して得られるお金であると思います。

錦織圭が日本の基準とは別に世界を目指していたことは、日本のトッププレイヤー
の多くがツアーのポイントは関係ない日本リーグでプレイしていた時に、
彼はデルレイビーチの予選を戦っていた時に鮮やかな対比を見せつつ証明して
くれました。

大会がなくなってしまうことはプレイヤーや観客の人にとっては残念なこと
ではありますが、その大会の消滅から、ある種のハングリーガッツが生まれ、
国内でプレイして、円を稼ぐことから、世界でプレイして、ドルやユーロを
稼ぐことに導かれるとするなら、それは意味のあることだと思います。


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