ミナルディというチームが好きで、エミリアロマーニャに住んでいたり、滞在
していたりして、巨大な企業やチームに対する、反感があったりした私は
時折見せるルーカ・バドエルの美しい走りが好きでした。
フェリッペ・マッサの欠場は残念ですが、バドエルにとってはF1世界選手権
をイタリアンレッドのマシンで走るということは大きなプレッシャーと同時に
最大のチャンスでもあります。

オートバイの世界ではスーパーバイクでドゥカティが、MotoGPではアプリリアが
巨大な日本メーカーを敵に回してミラクルを見せてくれました。
しかし、ミナルディにはバイクのオートバイの世界より、色々と複雑で
難しい業界の中でがけっぷちマネージメントを繰り返しながら、挑戦を続けて
来ましたが、勝利を得ることはできませんでした。
そして、レッドブルに買い取られていきました。

バドエルはイタリア人ですから、ドゥカティやアプリリアのことはよく知っている
でしょうし、ミナルディ時代は自らがチームの一員で戦っていました。
四位走行しながら、マシンをコースサイドに止めて、泣いていた姿は多くの
レースファン、そして、数少ないミナルディファンの記憶に鮮明に残っています。

そのバドエルが戦闘力の高いマシンであり、イタリアにおいて特別な輝きを
持つフェッラーリをテストではなく、レースで走らせます。

『やせ蛙 負けるな一茶 ここにあり』という言葉を思い出しながら、
トップグループで走れるマテリアルを得たバドエルがどんな走りをするのか
楽しみです。

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