歴史上の出来事で、話していたことが発言した当時には理解されずに
時を経て、広く理解されることがあります。
今年のシーズン序盤でチームの調子が悪かった時期に落合監督が
『ジャイアンツを追いかけられるのはウチだけ』と言っていた時に
あれは強がりではないかと受け止める人が多かったと思います。

しかしながら、その言葉のリアリティが六月、七月と時を追うごとに
重みを増し、今ではジャイアンツの背中が見えるところまでやってきました。
勝利数だけを考えるならば、すでにジャイアンツを抜いています。

そして、落合監督はすぐれた司令官であるのだと理解されています。

そう考えると、かつて山井が日本シリーズで八回までパーフェクトピッチング
をしていた時に岩瀬にスイッチしたことも、今となっては正しいことのように
思えますね。

日本シリーズの時に五番手の先発投手であり、大エースではない山井。
昨年も今年も一軍のマウンドで相手を抑えている姿を見ない投手である山井と
毎年実績を残し、絶対的なクローザーとして数字を残している岩瀬という
投手に対する信頼性の違いは明らかです。

発言や行動した時には理解されないことが、時を重ねて正しいことだったと
理解されるようになっている気がします。

ドラゴンズの快進撃は本来持っている力を発揮できたからであり、
四月、五月は持っている力を発揮できない時にジャイアンツが好調だった
のだなと思えますね。


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