誰にも邪魔されず、メンタルも肉体も健康で、事故の影響なくレースを
迎えたチャンピオン候補が思った走りをしたら、結果はついてきました。

第一レースの始まりと同様に、優勝争いはスピーズ、ビアッジ、ファブリッツィオ
の三人によるものだと思われました。
それがスタートして、レースが落ち着いたら、現実化しました。

スタートこそ、トロイ・コーサーのBMWがダッシュを決めて、トップを奪いますが
スピーズのヤマハ、ビアッジのアプリリア、ファブリッツィオのドゥカティが
トップ集団を形成。
他のライダーとマシンに差をつけ始めます。

この予想どおりの展開で、誰がバトルを仕掛けるのか注目されましたが、
スピーズが終始レースをコントロール。ビアッジとファブリッツィオは
着いていくのが精いっぱいで、ヤマハのアメリカ人は思うようにライディング
を続けます。

プッシュするところと抑えるところを十分に理解し、いらぬトラブルに
巻き込まれないように単独走行を高いレベルで続けていたスピーズには
最良の結果がついてきました。

ビアッジはダブルウィンを狙いたかったのでしょうが、スピーズのスピードには
かなわずに二位確保を狙い、それを実らせました。

三位にはファブリッツィオ。ドゥカティのマシンを操り、表彰台の最後の
座を奪いました。

怪我からサーキットに戻ってきた芳賀が中位に沈んだこともあって、
タイトル争いは再び激化しました。
そして、そこに伏兵のマシンとライダーが絡み、アプリリアが勝てるように
熟成され、BMWが戦闘力を増すと、さらに面白い展開になりますね。

次はドイツ。ツイスティなサーキットに何が生まれるのか楽しみです。

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