マッテオ・バイオッコにとって苦難のシーズンになりました。
PSG-1 カワサキで世界選手権を戦う予定だったはずが、チームの撤退でシートを
失い、DFXドゥカティで残りのシーズンを戦う予定で話を進めていましたが、
そこにフォンシ・ニエトが現れました。

個人的にはマッテオと彼のファミリーを知っているので残念ですね。
彼は払えるライダーとしてキャリアを始めました。しかしながら、FIM cup
ストック1000選手権でそれまでの評価を改めるような走りを見せて、業界的な
批評を変えました。

その彼が今年、PSG1カワサキでスーパーバイク世界選手権を走ることになり、
どういった走りをこの一年見せてくれるのだろうかと思っていたところ、
チームの撤退。そして、DFXドゥカティと話を進めて、先週のイタリア選手権を
戦い、ここから世界選手権で走ることになるだろうと考えていたところに
フォンシ・ニエトが現れました。

チームマネージャーのダニエーレ・カルリはパオロ・ゴッツィの取材に
答えていました。
http://www.motosprint.it/sbk/2009/07/13-609/Nieto+sulla+Ducati+DFX+al+posto+di+Baiocco

まぁ、彼のような小さなチームのマネージャーにとってはありがたい存在でしょう。
優勝した経験のあるライダーですし、スーパーバイクの中で走ってきた
経験もある。
そして、スポンサーも持ってきてくれるということになると、彼が飛び付くのも
わかります。

毎ラウンド20万ユーロかけてリタイヤされたらたまらないという発言は
彼のレース界で生きてきた中で熟成された重いリアリティが存在します。

フォンシにとってはレジス・ラコニがフィリップアイランドで四位になった
マシンとチームでどれだけ走れるのか。載るために払うだけのライダーなのか、
払えるし走れるライダーであることを証明できるのか、彼の近い将来を
考えると正念場でもあります。

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