日本のライダーがいなくなるという悲しい知らせの後に、今度はスペイン人が
辛さを感じるニュースが入ってきました。

ドゥカティのバイクで今年から参戦を開始したフランシスコ・ヘルナンド
ドゥカティがドイツ以降の参戦を中止します。

まぁ、いろいろな意味でスペイン人にとってつらい話ですね。
そして、今のMotoGPではありえる話だと思いました。

90年代に数多くのプライベーターがROCやHarrisのマシンで型落ちのヤマハエンジン
で出場してグリッドがにぎわっていた時期がありました。

さらに90年代後半はホンダがV2の500のマシンを市販化して、多くの参戦チーム
がありました。

そんな時代の後にMotoGPの始まりからいわゆるメガチームだけが参加できる
ようになりました。

エルベ・ポンシャラルが250のタイトルを奪ったシーズンでオリビエ・ジャック
と中野真矢が席巻したシーズンの全体予算が百万ドルだったと話してくれましたが
今は十倍以上かかる。そんなことを聞いて、『では、もうMotoGPはヴィスコンティ
の映画の予算並みだな』と話すと苦笑いしながら『それ以上だ』と返答して
いました。

そんなお金のかかるレースに出てきて、経済環境が変化すれば長期的な
話しはできないでしょう。
また、apriliaとBMWというリソース的にMotoGP参戦可能なメーカーはありますが
彼らはスーパーバイクというレースと市場が近い世界選手権のカテゴリーを
選びました。
おそらく、KTMも同じような考え方でしょう。

さて、参戦チーム、マシンの減少ということになって、次のDORNAの一手は
何でしょうか。ドイツ以降の動きが気になります。

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