ポールポジションからのスタート。しかしながら、ドライブスルーペナルティ。
そこからの正しい戦術と間違いのない判断、冷静なドライビング。すべてが
見事に溶け合いオージーが初優勝を果たしました。

ニュルブルクリンクという難易度の高いサーキットで、予選で見事な走りを
見せたウェーバーには勝利の可能性が強かったのですが、レースには色々なことが
あります。

実際に日曜の午後にはライバルに出し抜かれたり、ドライブスルーペナルティが
あったりと彼の初勝利は消えかかるかに思えましたが、そこから見事なレースマネージメントを
見せて勝利を手繰り寄せました。

ミナルディアジアテックというマシンでの鮮烈なデビューから長い時が流れました。

強いライバルの存在や新しいドライバーの出現といったものが彼のキャリアを
危うくしたこともありました。

しかしながら、彼は最高峰の世界選手権の世界にとどまり続けました。

そして、マシンの競争力のない時でもできうる限りの最良の走りを見せました。

世界の君主の数が200ほどあるなかで、F1ドライバーになれるのは、それよりも
数字的には難しさがあり、その中でとどまり続けるのは大変なことであります。

そんな中であきらめが悪いことが美しいことを彼は証明しました。

何とも素晴らしい勝利が山奥のサーキットに包まれました。

レッドブルの充実ぶり、ウェーバーの強さが鮮やかに見ることができました。
オーストラリア国歌をF1で聞くことができたドイツの週末は続けることの
素晴らしさやドライバーの持つメンタルの強さを感じることができました。

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