曇り空のパリ。そして、雨の降る中でのレッドクレイでのバトルは
スイス人の華麗なプレイが支配しました。

強いプレイヤーの動きは美しいのですが、その美しさがけがれることなく、
試合を通して見られました。

苦しみや悲しさを味わい、難しさや厳しさを乗り越えての勝利というのは
格別なものだったでしょう。
フェデラーの決勝後の涙には色々な思いが詰まったものでした。

生涯グランドスラムを果たしたフェデラーが目指すのは当然ウィンブルドンの
タイトル奪還です。
世界王者、ゴールドメダリスト、世界ナンバーワンと呼ばれる連中というのは
欲深いし、執念深いし、あきらめが悪いし、粘り強いものです。

涙の数だけ強くなれると日本のシンガーが歌っていたことがありましたが、
悔し涙もうれし涙もこの二年ほど流してきた彼は強いメンタルと深い欲望を
有しています。

さぁ、彼のリベンジがなるのか、リピートがあるのか赤土から芝生に
サーフェースが変わる中で何が変わるのか、何が変わらないのか楽しみに
見たいと思っています。

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