記録は続くよ、どこまでも

いいライダーであることは知っていました。世界選手権に参戦を決めて、
開幕前のプレシーズンテストの快足ぶりというのは目立っていましたが、
それが記録やタイムに具現化しています。

ベン・スピーズのポールポジションレコードが7に伸びました。

まぁ、恐ろしいものがありますね。
いいライダーであることは分かっていましたが、ここまでの予選の速さという
のはすごいものがあります。

おそらく、チームメイトは悪くないと思います。
ただ、スピーズの速さがすごすぎるのでしょう。

以前、グランプリの世界でウェイン・レイニーのチームメイトがほとんど
が後塵を拝していました。

そのことについて、ジョン・コシンスキーが『ヤマハのマシンは常に
80%であって、残りの20%がレイニーの力だ。』と話していました。

まぁ、パーフェクトなマシンでないが、レイニーがライダーの力で
速く走って見せる。
他のライダーでワークスで走るライダーだから、それなりの技量のある
人がマシンの戦闘力なりのスピードで走ることができるのですが、
そこにそれなりの技量プラス強さや速さをもったレイニーは上積みが
あって、他のヤマハライダーより速く走ることができて、それが
タイムや順位に反映した。

その状況が今のヤマハのスーパーバイクチームに言えるのではないでしょうか。
サイクスはそれほど悪くなくて、スピーズが素晴らしいから、ポールポジション
レコードにつながっていると思います。

今の中日ドラゴンズファンがブランコが打ち過ぎると資金力のあって、
ＤＨでもいいよという国内外の球団が小切手を持ってやってくるから
活躍し過ぎると困ると思っているのと同様に、ヤマハスーパーバイクの
関係者も素晴らしい成績はうれしいが、あまりのハイパフォーマンスは
よそに取られるのではないかと考えている気がします。