スーパーバイク世界選手権の第三戦のヴァレンシアを前に悲しい情報が
入ってきました。
チームスティギーですが、レオン・ハスラムと共に戦っていたロベルト・ロルフォ
がチームを離れて、浪人生活を送っていたジョン・ホプキンスがヴァレンシアで
走ることになりました。

よほどのメガチーム、メーカー直系チームでないと、ライダーがスポンサー
なり、持参金を持ち込めるライダーで経験があって、スキルのある人を
欲しがります。

そのことは理解した上で、モータースポーツを見ているし、関わりを持って
いるのですが、美しいファンタジィだけでなく、醜いリアリティもサーキットには
存在します。

好感ロベルト・ロルフォと私のつながりというのは随分、長いものになり、
彼のいい時期も悪い時期もかなり近い場所で見てきました。

その彼が肩の負傷や足首の痛みなど、パワフルなホンダのリッターバイクを
走らせるのが難しいのはよくわかっていました。

そして、そのチームメイトのレオン・ハスラムがそれほど評価が高いライダー
ではないのですが、このイギリス人が今季の開幕二戦目にして、表彰台を
獲得し、チームに大きな利益をもたらしたのは、ロルフォの立場を危うく
したのかもしれません。

同じバイク、同じサスペンション、同じタイヤを使っていて、二人体制の
チームで一人は今季の激しくなった世界選手権で表彰台を獲得し、もう一人は
後ろの方を走っているとなると、チームマネージャーやメーカー関係者や
スポンサーが色々なことを考えるのは事実です。

そこに浪人中であるが、重いバイクを走らせる経験が豊富で、スポンサーなり
お金を持ち込めるライダーが現れたらどういうことになるのか。

ヨハン・シュティゲフェルトはロベルト・ロルフォの回復やハイパフォーマンス
を待たずに、ジョン・ホプキンスにチャンスを与えることを選びました。

甘受しなければいけない現実は私にとって苦々しいものでした。

チームにとって苦い薬は効き目のあるものなのでしょうか。
ヴァレンシアはもうすぐです。

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