カタールのスーパースポートはラバティがCBRを駆って、勝利を奪いました。

かつて、250ccクラスで走っていた時にはそれほど輝くことができなかった
このアイリッシュボーイがスーパースポート世界選手権で光を放ちました。

おそらく、彼がかつて走らせていたグランプリの250ccのマシンというのは、
同じ排気量、同じメーカーのマシンでも最新鋭のものではなくて、
スペック的に落ちているものであったのでしょう。

そんな彼が、違うカテゴリーでの参戦を選び、持っている能力を発揮できる
マシンとチーム体制で戦うことができた時にトップグループで走ることができた
のは当然だったのでしょう。

ミッシェル・ファブリッツィオの2ストロークのレース専用車両の125cc時代
は大したことがなかったのに、4ストロークバイクで速く走れるようになった。

ミケーレ・ピッロにも同様のことが言えました。

どんなマシン、どんなタイヤでも速く走れる人もいますが、道具が変わったら
実力を発揮できない人もいます。

ラバティは激戦のスーパースポートクラスでカタールラウンドを制しましたが、
ジャストフィットしたパッケージを得て、ライダーの思うようにマシンを
操って、世界の列強の誰よりも早くチェッカードフラッグを受けました。

そして、これは彼のチームにとっての初優勝となりました。

あのクレイグ・ジョーンズのブランズハッチの悲劇から、あまりいいことが
なかったポルトガルベースのチームですが、心の底から喜びを爆発できる
日がやってきました。

心からおめでとうと言いたいです。

そして、いわゆるファクトリーチームじゃない中小規模のチームにとっても、
これは朗報だったと思います。

次のレース以降も激しいバトルが繰り広げられることでしょう。







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