『昴』という映画を試写会で見てきました。セットもロケも安っぽさ感が
なくて、ストーリーにすんなり入っていけた作品で、テンションの高さを
感じました。

ストーリーというのは原作を読んでいらした方はよくご存じのように、バレー
をする女性が色々な化学反応を周りと起こしながら、成長していくという
ものなんですが、映像化されたこの作品を見て、思いだしたことがありました。

作品のテーマ性、ストーリーの展開、使われている言葉づかいなどから
私の中の両脳が昔見たテレビや映画のいくつかのシーンや作品をピックアップ
していきました。

そして、見終わった後に思い出したのは、、、、。

大映テレビ制作の山口百恵主演の『赤いシリーズ』でした。

やけに豪華なキャスティング、舞台というものを題材にしている点、
お金のある人とそうでない人がライバル同士で競り合ったりするところ、
イケメンが主人公の女子に片思いであること、そして、バレーがテーマに
なっているところなど、原作者が大映テレビの影響を受けているのか、
映画監督や脚本家が赤いシリーズが好きだったのかわかりませんが、
私の中では平成の世の中に赤いシリーズを焼きなおしたらこうなったという
感じがしましたね。

黒木メイサはこれが新しい鉱脈になったのか、興行成績が気になるところです。

そして、私はこの作品が一定の水準を超えた作品だと評価したのですが、
それはキャスティングの良さですね。桃井かおりという存在を保持することが
できたこと。そして、前田健をあの役に抑えることができた瞬間に作品的に
一定の水準を満たすことが保障されたのだと思います。

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