ホンダが王座を保持し続けているスーパースポートクラス。
ヨーロッパでよく売れているこの600ccのバイクで、人気の高い
クラスのレースの成績の良さというのが、市販の600ccの売り上げに
密接なつながりを持ちます。そのスーパースポートクラスで王者であろうとする
ホンダをぶち破って、人気を高めて、市販バイクの売り上げにつなげようと
する勢力は確実に存在します。

開幕前のフィリップアイランドのテストで、トップタイムをマークしたのが
ホンダでもヤマハでもなく、イギリスのバイクメーカーのトライアンフの
デイトナというバイクでした。

ライダーはギャリー・マッコイ。

この結果は意外であり、同時に自然なものでありました。

昨年のこのフィリップアイランドのレースでギャリーの走らせるトライアンフは
中団グループでレースをスタートさせて、優勝争いに絡む快走を見せました。

そして、このサーキットはライダーの能力の高さが問われるコースです。

アッセン、ミザノアドレアティコと並んで、マテリアルの重要性はあるが、
ライダーの能力がタイムに寄与する割合が大きい場所であります。

トライアンフのレース関係者の開発に関する努力というのは、大変なものでしょうが、
同時にライダーの腕では速く走れるのも事実です。

果たして、マシンの速さが他メーカーのレベルに近づいてきているのか。
あるいは、そこそこのマシンをキングオブスライドが彼のキレる走りで
速く走らせているのか。
速さとタイムの証明は開幕戦のフィリップアイランドで証明されるのだと思うのと
同時に、二戦目のカタールではっきりするような気がします。

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