インフレを激しくしたのは誰か?イバーノ・ベッジョ氏は知っているはずだ。
2008年12月19日 スポーツMotoGPのエントリー台数の減少や能力あるメーカーの不参加など
ネガティブなニュースが続いています。
ケニー・ロバーツの挑戦は終わりを告げて、再び戻ってくるのはいつに
なるのか。
イルモアレーシングは再度サーキットに姿を現すのだろうか。
ロバーツとイリアンの希望と現状には大きな絶望的な開きが存在します。
そして、BMWとアプリリアはMotoGPではなく、少なくとも現状はスーパーバイク
世界選手権の方を選びました。
そんな状況からホンダのF1撤退のニュースが入りました。
では、二輪の方のMotoGPというとてもお金がかかるカテゴリーの参戦計画
はどうなるのかというと色々な推察ができます。
4ストロークマシンによる最高峰クラスのレースの策定ということに関して
様々な議論がなされました。
そこには4ストエンジン採用というレギュレーションによって
様々なメーカーの参入が可能であるということが言われてきました。
そして、さらには環境問題に関する話もありました。
このレギュレーション採用にホンダが果した役割というのは大きいと
思いますが、それが何をもたらしたのでしょうか。
一つはとんでもない開発費のインフレでした。
イバーノ・ベッジョ氏はアプリリアの社長でしたが、その彼はかつて
イタリアのレース雑誌のmotosprintのインタビューに答えて、
我々のような小規模のメーカーが参戦できる物理的限界を超えたインフレ
が起きている。日本人が大きなメーカーでのみ、開発できる金額に
してしまったと話していました。
その後もインフレは続き、アプリリアは最高峰クラスからの撤退を表明し
現在に至っていますが、それは正しい判断だったと思います。
そして、世界的な経済危機を迎えてのホンダのF1からの撤退。
MotoGPに関しては現在のところホンダは継続参戦の予定ですが、
サンカルログレシーニホンダのファウスト・グレシーニ代表はコストダウンの
必要性を述べています。
http://www.motoblog.it/post/16845/gresini-propone-la-sua-cura-per-tagliare-i-costi-prima-che-arrivi-il-peggio
しかしながら、疑問に思うのは、では誰がここまでのインフレを起こした
のだろうか。そして、そのインフレを起こした当事者が果実を得たのではないか。
さらに、その当事者が経済的な事由で苦しくなったら外的要因からコストカット
を図るのはいかがなものかというのが率直な気持ちです。
イバーノ・ベッジョ氏は現況をどんな思いで見つめているのだろうかと
考えてしまいます。
新レギュレーションになったときに開発に人的物的金銭的なリソースを
ぶちこめる巨大企業が勝つ可能性が高いことをベッジョ氏は知っていました。
そして、業界的な力関係の中で賛成したくないことでも賛同しなければ
ならなかった局面もあったはずです。
アプリリアがMotoGPを目指さずにSBKの方を考えたというのは、
リッターバイクの売り上げを考えるということ以外の理由があると
思います。
ネガティブなニュースが続いています。
ケニー・ロバーツの挑戦は終わりを告げて、再び戻ってくるのはいつに
なるのか。
イルモアレーシングは再度サーキットに姿を現すのだろうか。
ロバーツとイリアンの希望と現状には大きな絶望的な開きが存在します。
そして、BMWとアプリリアはMotoGPではなく、少なくとも現状はスーパーバイク
世界選手権の方を選びました。
そんな状況からホンダのF1撤退のニュースが入りました。
では、二輪の方のMotoGPというとてもお金がかかるカテゴリーの参戦計画
はどうなるのかというと色々な推察ができます。
4ストロークマシンによる最高峰クラスのレースの策定ということに関して
様々な議論がなされました。
そこには4ストエンジン採用というレギュレーションによって
様々なメーカーの参入が可能であるということが言われてきました。
そして、さらには環境問題に関する話もありました。
このレギュレーション採用にホンダが果した役割というのは大きいと
思いますが、それが何をもたらしたのでしょうか。
一つはとんでもない開発費のインフレでした。
イバーノ・ベッジョ氏はアプリリアの社長でしたが、その彼はかつて
イタリアのレース雑誌のmotosprintのインタビューに答えて、
我々のような小規模のメーカーが参戦できる物理的限界を超えたインフレ
が起きている。日本人が大きなメーカーでのみ、開発できる金額に
してしまったと話していました。
その後もインフレは続き、アプリリアは最高峰クラスからの撤退を表明し
現在に至っていますが、それは正しい判断だったと思います。
そして、世界的な経済危機を迎えてのホンダのF1からの撤退。
MotoGPに関しては現在のところホンダは継続参戦の予定ですが、
サンカルログレシーニホンダのファウスト・グレシーニ代表はコストダウンの
必要性を述べています。
http://www.motoblog.it/post/16845/gresini-propone-la-sua-cura-per-tagliare-i-costi-prima-che-arrivi-il-peggio
しかしながら、疑問に思うのは、では誰がここまでのインフレを起こした
のだろうか。そして、そのインフレを起こした当事者が果実を得たのではないか。
さらに、その当事者が経済的な事由で苦しくなったら外的要因からコストカット
を図るのはいかがなものかというのが率直な気持ちです。
イバーノ・ベッジョ氏は現況をどんな思いで見つめているのだろうかと
考えてしまいます。
新レギュレーションになったときに開発に人的物的金銭的なリソースを
ぶちこめる巨大企業が勝つ可能性が高いことをベッジョ氏は知っていました。
そして、業界的な力関係の中で賛成したくないことでも賛同しなければ
ならなかった局面もあったはずです。
アプリリアがMotoGPを目指さずにSBKの方を考えたというのは、
リッターバイクの売り上げを考えるということ以外の理由があると
思います。
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