イタリア選手権を今シーズン制した、ルーカ・スカッサですが、
新しいことを始めそうです。

MVアグスタとともにキャリアを重ねてきたスカッサはこれまで
いくつもの勝利をこのメーカーとともに上げてきました。

ストック1000選手権を制し、アメリカで開発を兼ねて参戦し、そして
今年へ。

当初スーパーバイク世界選手権の参戦も噂されたのですが、それが叶わず
ワイルドカードでもイタリアラウンドそのスカッサですが、今年のイタリア選手権のタイトルを決めました。
しかしながら、MVアグスタは来期のSBK世界選手権の参戦に関しては
厳しい状況にあります。

イタリアのタイトルを奪ったライダーがその先の高いレベルでの戦いを求める
のは当然ですが、ずっとキャリアを重ねてきたメーカーがその準備が
できないでいる。その話はイタリア選手権と世界選手権のパドックをかけ
巡りました。

そして、高いレベルのライダーを求めるチームと機会を与えてくれるチームを
必要とするライダーが話し合いを持つのは当然の帰結です。

いくつかの可能性を探りながら当事者同士での話し合いがなされました。

そして、迎えた今年のスーパーバイク世界選手権の最終戦。

ポルトガルのポルティマオという新しいサーキットでルーカ・スカッサは
ホンダのリッターバイクを走らせることになりました。

チームはDFXコルセ。マネージャーのダニエーレ・カルリも能力のある
イタリア人ライダーを求めたのでしょう。あるいはミッシャル・ファブリッツィオ
がゼロックスドゥカティに移籍して、ホンダイタリアやホンダヨーロッパが
若くて元気なイタリア人ライダーを欲しがったのかもしれません。

今回この最終戦で走るということは当然、来シーズンを考えたライダー人事
であることは間違いありません。

スカッサがMVアグスタ以外のマシンで走るというのは一年前には想像でき
なかったのですが、彼の将来に大きな影響を及ぼすレースが始まろうとしています。

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