HBホンダジャーマニー、マルボロホンダ、フィラウォッチーズホンダと
250のチームマネージャーを勤め、その後、アプリリアジャーマニーや
KTMジュニアチームのマネージャーだったディター・スタッぺルト氏が
お亡くなりになりました。

ヴァルドマンのキャリアで最も輝いていた時代のチームマネージャーであり、
その後、ペルジーニと仕事をしていた時のことを私は覚えています。

ドイツというバイクのレースのマネージャーとして出てくるにはいろいろな意味で
難しい国から世界にやってきて、全方位外交をこなしていた彼の姿はレーサー
のそばに必要なものでした。

ペルジーニが250のホンダで走っていた時に苦しんでいたときでも彼は
少しでも進化や成長するんだという強い意志を持ち続けてチームの士気を
高めていました。

『ステーファノはいい。問題はホンダのマシンだ。しかしながら、勝負を
捨てる気はない。』と失敗作だった98年のホンダでペルジーニが走り、
アプリリアの後塵を拝していた時、少しでもいい成績を残すことを
考えていました。

私のようなものが少々失礼な質問をしても、丁寧に答えてくれた日々は
ほんの少し前だった気がします。

もてぎで会えずに、どうしたのか心配だったのですが、闘病生活を送って
いた彼は違った意味で戦いをしていたのでしょう。

勝者も敗者も経験した彼のことです。最後まであきらめずに病気とも闘って
いたのでしょう。

ディターの家族、親類、関係者の皆様に心からお悔やみ申し上げます。
あなたの愛するディターは最後までファイターであり、レースの業界人に
愛された人でした。

コメント