マイク・ディ・メグリオが125ccクラスの世界チャンピオンになりました。

フランス選手権を戦ったのちに鈴鹿の日本グランプリにやってきた少年は
日本へのフライトに乗る前に散々「日本は外国語が通じない。英語も通じない。」
と聞かされていて当時の名古屋空港に着いて最初に会った日本人が私で
ひどく驚いて眠気が吹っ飛んだなんてことがありました。

そんなフランス人は最初の年は型落ちのマシンで、はじめてのサーキットが
多く、勉強しなければいけないことが多かったり、途中でチームの変更を
余儀なくされたりと苦い経験をすることが多かったのですが、そんな一年を
経て、彼はライダーとして成長したのでしょう。

その彼が安心して走れる環境、走りに集中できる状況を得た今季、
実力と少々の運を生かしてポイントリーダーでオーバーシーレースに
入ってきました。

そして、オーストラリアで優勝でタイトル決定。フランス人のこのクラスの
世界チャンピオンはアルノー・ヴァンサン以来です。

フランスという国から世界に出てくるというのはいろいろな意味で大変なのですが
顔に似合わないしたたかさとタフさが彼にはあります。
彼が次のステップをどうするのかわかりませんが、世界王者にふさわしい
ライダーであることは間違いありません。

おめでとう、マイク。




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