土曜日のもてぎの日本グランプリで一番輝いて見えたのは250cc
の予選でのマルコ・シモンチェッリでした。

前日の雨もあって、セッティングを詰めきれなかったり、コースの攻略に
手を焼いてしまっていたり、いいタイムを出そうとあせってしまったり
でヘクトル・バルべラを筆頭にコースアウトやクラッシュが続いてしまった
セッションの中で美しく力強い走りを見せてくれたのがシモンチェッリ
でした。

熱いハートと冷静な頭が鮮やかな融合を見せて、コースもマシンも自分の
手中に収めた彼の走りは実に素晴らしいものでした。

今日のような走りができたら、最高峰クラスに行っても問題はないのではないか。
そんな思いを私に抱かせるようなアタックでした。

マシントラブルがなければ日曜の午後のヒーローになることでしょう。
ライダーが何かをつかんで強くなり、速さを増す瞬間がありますが、
彼の鮮やかな走りは飛びぬけていてファンタジィとリアリティの
高い次元でのミクスチャーを感じさせてくれました。

さぁ、日曜が楽しみだ。

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