インディ500、F1世界選手権、そして、ルマン二十四時間という
三大タイトルを取るには、カテゴリーを変更したり、環境に
なれたり、いい契約を取ったり、メーカーや関係者から認め
られたり、速く走る技術が必要だったり、高いレベルで何時間も
走る能力が不可欠だったりします。
今年のジャック・ビルヌーブがフランスのルマンに乗り込んだのは
インディとF1についで、レーシングキャリアに新しい勲章を
求めてのことでした。

フランスのルマンを制するには、ドライバーとしてのスキル
以外にもライバルの存在やら同じチームのドライバーとしての
パートナーとの高いレベルでのアンサンブルや個人の体力や
精神力、さらに二十四時間レースの中で変わるコンディションの
中でラップタイムを落とさない対応力といったいろいろな力
が必要になります。そして、レースの世界で必要な強運も
不可欠でしょう。

ビルヌーブはかなりいいところに行きました。しかしながら、
ウィナーと同周で最後まで戦ったのですが、ほんの僅かですが
何かが欠けていました。
逆にクリステンセンがルマンと仲良しで何度も勝っているのは
経験もあるでしょうし、運を見方にする力やペアドライバー
との相性やメーカーとの関係性もあるのでしょう。

ビルヌーブがキャリアの宿題は来年に持ち越されてしまいました。

コメント