イバノビッチがロランギャロのセミファイナルを勝ったことに
より世界ナンバーワンになることが決定しました。

セルビアという国から世界に出ること。自分を信じること。
色々な人のサポートを受けること。難しいことや大変なことは
山ほどあったはずです。

そんな彼女が自分の能力を信じて、プレイを続け、チャレンジャー
で埋没することなく、WTAツアーで勝ち始め、勝ち味を覚え、
そして、タイトルを獲得し、その時点で満足することなく、
常に進化と成長を求めてトレーニングを続けたことがこの
地位に着かせました。

ただ、彼女のことですから、現時点でのテニスに満足して
いないことでしょう。おそらく、もっと強くなること、
さらに進化することを考えていることでしょう。

ヨーロッパの小国から、国や協会からのサポートがなく、
ここまでやってくることができたというのは、テニスという
体ひとつでできるスポーツの可能性の高さと自由さを雄弁に
示してくれています。

かつてのベッカーとグラフがドイツのテニスを劇的に変えた
ようにイバノビッチの存在と成績があの国に大きな化学変化と
地殻変動を起こしていると思います。

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