雑誌が売れなくなってきている現況でスポーツ関係の
月刊誌を新たに発行するというのは正気と狂気の狭間の
バランス感覚と素晴らしい勇気を持ってのことでしょう。
当たり障りのないことや既存の雑誌にあることを書いても
読者は獲得できないのは自明の理であり、では何をどうするのか。
編集者と出版社の考えに考え抜いたことは批評性と論理性
でした。

本屋でこの雑誌を目にして、規制のメディアの文脈に不足感
や不満足感を持っていて、スポーツ関連の雑誌は一部の
例外を除いて(先鋭的で批評性を有するサッカーファンが
サッカー批評を買うような例)読むけれど買わないとか
見向きもしないと人に向けて作られたんだなと思いました。

その強い意志と心意気に私はぐっと来ました。

そして、値段が高いところを除けば、この雑誌はかなり
いけるのではないかと思いましたね。

既成のメディアのあり方や論評に食い足りなさを感じていたり、
不足感を持っている読者にとって、様々な競技を深く考える
媒体になりえる気がします。

編集者、書き手、経営者の深い思いと心意気が伝わってきて
新しい鉱脈を感じています。

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