柔道やレスリングのような体重による階級制度のないテニスという
競技において、身長や体重の差というのは大きなものでしょう。

そんな中現行のWTAツアーの中では決して大きな体でない
ジュスティーヌ・エナンが戦っていくとなると、相当な
ハードワークをしなければいけない。

ある意味、188センチあるシャラポワが生まれたときから
太い骨と優れた筋肉を持って、素晴らしいバックアップ体制と
指導者に恵まれて成長したマイク・タイソンであるとするならば
エナンは普通の人がハードトレーニングと激しいプラクティス
で鍛えて力をつけたアンディ・フグのような存在だったと思います。

まぁ、テニスという競技ですから、生まれ持った身体的条件を
活かして戦うのもありですし、極真空手的な普通の人が稽古と
鍛錬でどれだけ強くなれるのかを限界まで挑んでプレイするのも
ありでしょう。

ある意味、強い相手にパワーと闘争心で挑んでいったのは
アンディ・フグ対マイク・ベルナルドを思わせるものが
ありました。

そんなフグ的なあり方だと、追い込んだトレーニングが必要
であるし、ひとつ間違えると限界を超えてしまって、闘争心
と向上心が裏目に出て体を壊すことにもなりかねない。

また、強い集中力と高い緊張感が不可欠なので、精神的に
やる気を失うと一気にキャリアの下降線をたどることになる。

テニス選手ですから、どこかしら古傷はあったでしょうし、
いいプレイヤーがどんどん世界中から出てくる状況下で
負けが込んでくるとやる気がなくなってしまう。

エナンの引退とフグのキャリア末期の姿がだぶってします
私です。

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