スーパーアグリF1代表の鈴木亜久里氏のことは直接は知らない
ので、マスメディアの報道と彼と接触のある人からの話でしか
情報を得られないのですが、F1の世界にドライバーとして、そして
チームマネージャーとして戦う人なわけでとんでもないエネルギー
やパワーがある人だとは思います。

しかしながら、そういったエネルギーやパワーだけではチーム
の運営ができないのも事実だと思います。

また、今の日本の社会においてF1に魅力を感じていない個人や
法人が多いのも事実だと思います。あるいは出せる額と見返り
に差がありすぎるのも真実でしょう。オートバックスとサマンサ
タバサやブリヂストン、ホンダといった企業がバックアップして
いても彼らのバックアップだけでなく、何かもっと大きな
モノが必要なのでしょうが、それが欠如して危機説が流れている
気がします。

彼がドライバーだった時代には今ほどお金もかからなかった。
そしていわゆるレース好きのワンマンオーナーがESPO,Footwork
といった会社のロゴをつけることを条件にお金を出して
彼のレースキャリアの保障をしていました。

ミナルディのファンだった私であり、小さなチームが大きな
チームやメーカーに向かっていく姿勢は好きなのですが、
今のF1では小さなチームが参入して継続していくことは
難しいことなのでしょう。

パトリッツィオ・カントゥ氏からの情報で今のF1がとんでもなく
お金がかかり、自動車メーカーからのバックアップが必須条件
だとはわかっているのですが、メーカーには消費者も株主も
います。レース部門の方々のやりたいことがそのままできるとは
思えません。

今の日本のお金持ちや企業の考え方やF1の世界のお金のかかり方
が小さなチームの参戦とプロジェクト継続を難しくしています。
そして、何とか参入できたものの、続けることが難しくなって
います。

ミナルディのあきらめの悪さは本当にすごかったんだなという
思いと今の日本のF1に対する姿勢を肌で感じています。

トルコのイスタンブールで彼らのマシンがあったら、何か
大きな動きがあったことを意味するでしょう。そして、それは
重病人の延命処置なのか、あるいは劇的な特効薬が見つかって
副作用はあるのでしょうが、それを使うことができたということ
だと思います。

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