KTMが2009年のSBK参戦(あるいは2010年)を考えているのは
明白な事実ですが、その前段階としてFIMカップストック1000
選手権に出場しています。

その話は色々なメディアが取り上げているので、ご存知の方
も多いでしょう。FIMカップ以外ではでは何を誰と開発を
しているのかというと、あまり日本には情報が入ってきていません。

情報やネタというのは待っていて拾えるものではないと思うので
業界人に聞いて周っているのですが、今回はイタリア選手権の
お話をしたいと思います。

今週末のムジェッロでイタリア選手権が開幕します。
イタリア選手権のカテゴリーは四つプラスR6カップのような
特定のメーカーのワンメイクレースがサポートイベントとして
行われます。

125cc、スーパースポート、スーパーストック1000、そして
スーパーバイクですが、今年のスーパーストック1000に
実はKTMが参戦します。

そして、驚いたことにライダーはかつてグランプリの125ウィナー
であり、スーパースポートクラスをイタリア選手権で制した
シモーネ・サンナです。

果たしてこのKTMとサンナというコンビネーションが何を生み
出すのでしょうか。
イタリアのこのカテゴリーではミケーレ・ピッロのヤマハ、
ダビデ・ジュリアーノのスズキ、アレッサンドロ・ポリータの
ドゥカティが優勢だろうと言われています。そんな中、
KTMとサンナが何を見せてくれるのか気になります。

私とサンナというのは、近い場所にいたこともあれば、少し
疎遠だった時期もありました。

125で世界を舞台に勝っていた時期(ただし、ほぼノーギャラ
で走っていましたが)ヤマハのR6でスーパースポート世界選手権
で走ってなかなか思うようにいかなかった時(マウロ・
ノッチョリの話では彼のようなライディングスタイルだと
4ストの600に乗るには相当努力するか、頭を切り替えないと
いけないと言っていた)からイタリア選手権のスーパースポート
をホンダCBRでタイトルを奪った時期(私はあの時のミザノ
アドレアティコにいました)など色々な思い出があります。

浮き沈みの激しいライダー人生を送ってきた彼がオーストリア
のメーカーと何を生み出すのか、彼のキャリアにおける重要で
大きなシーズンが今週末始まります。

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